不動産の相続

タワマン節税を考える③~タワマン節税の否認事例~

タワマン節税は非常に大きな圧縮高価がありますが、節税効果を税務署によって否認、最高裁まで争った結果税務署の判断は妥当であったという判決がでています。なぜ、税務署はタワマン節税を否認したのか解説します。 タワマン節税が否認されたケース タワマ…

タワマン節税を考える②~タワマン節税のメリットとデメリット~

今回はタワマン節税のメリットとデメリットについて解説します。 タワマン節税のメリット タワマン節税にはどのようなメリットがあるのでしょうか。具体的に確認しておきましょう。 相続税の圧縮高価が高い タワマン節税を選択する人の多くが資産家の方で、…

タワマン節税を考える①~タワマン節税の仕組みを解説~

相続税対策には様々な方法があります。 相続税対策を検討している人の中には「タワマン節税」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。今回は効果も大きく即効性があるタワマン節税について解説します。 タワマン節税とは タワマン節税と…

不動産を共有で相続する場合の注意点

相続が発生すると悲しみに暮れる暇もなく、さまざまな手続きを期限内に終わらせる必要があります。 その中でも特に時間がかかるのが遺産分割協議でしょう。特に不動産がある場合は、誰か一人が相続すると配分に不公平が生じることがあります。その場合、持ち…

共有となっている不動産を相続する際の注意点

駐車場や収益物件などの不動産を相続する際に、共有となっており、相続する分は持ち分の一部となる場合があります。このようなケースではどのような点に注意をしないといけないのでしょうか。 不動産が共有となっているケースとは まずは不動産が共有となっ…

不動産のみ記載する内容の遺言を書く際の注意点

前回の記事でもご紹介した通り、不動産のみ記載する遺言を書くことは可能です。しかし、不動産のみ記載する遺言を書く際は注意点も多くあります。不動産のみ記載する遺言を書く際の注意点について解説します。 不動産のみ記載する遺言書を作成する場合の注意…

不動産のみ記載する遺言を書くことを可能?

遺言書を作成しておくことで、自分が亡くなった後、誰に財産を遺すか決めておくことができます。 不動産を保有している人の中には代々引き継いだ資産である不動産だけ残す人を決めておきたいという人もいるでしょう。今回は不動産のみ記載する遺言について解…

貸付事業用宅地の特例とは

今回は貸付事業用宅地について解説します。 貸付事業用宅地とは 貸付事業用宅地とは被相続人が貸付事業に利用している土地のことです。 貸付事業用宅地の特例を利用することで最大200㎡まで50%減額することができます。 被相続人が貸付事業用に利用していた…

特定事業用宅地の特例とは

今回は特定事業用宅地について詳しく解説します。 特定事業用宅地とは 特定事業用宅地とは最大400㎡まで、80%評価を減額できる制度です。被相続人が事業用に利用していた宅地で次のいずれかの条件を満たすものを指します。①被相続人の事業用の宅地被相続人の…

特定居住用宅地の特例とは?

今回は前回に引き続き小規模宅地の特例について解説していきます。小規模宅地の特例を利用することで、相続税の負担を大きく減らすことができます。 その中でも特定居住用宅地の特例は最も利用されることが多い特例です。また、330㎡まで土地の評価が80%減…

小規模宅地の特例とは

数ある相続関連の特例の中でも頻繁に利用されているのが小規模宅地の特例です。ただし小規模宅地の特例の適用条件は非常に複雑で勘違いしている人も少なくありません。今回は小規模宅地の特例の全体像を解説します。 小規模宅地の特例は4つに分かれている 小…

タワーマンションを買ったら相続税が安くなるって本当?

タワーマンションを購入することで、節税ができるという話を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。 いわゆるタワマン節税には落とし穴はないのでしょうか。 今回はタワマン節税の仕組みと注意点について解説します。 タワマン節税の仕組み タワマ…

共有で不動産を相続するデメリット

遺産にはさまざまな種類の財産が含まれます。預金などの金融資産であれば綺麗に半分に分けることができますが、現物資産は半分ずつ分けるということができません。 特に不動産は金額も大きくなるため、共有で相続することも多いでしょう。 今回は不動産を共…

改正後の相続税対策の注意点と相続税の計算方法

相続税の税制改正について2記事を更新してきました。 今回は改正後の相続税対策の注意点と相続税の計算方法にフォーカスした内容をお届けします。 改正後の相続税対策の注意点 2021年度の相続税改正はそれほど大きなものではありませんでしたが、近年の改正…

近年の相続税の改正内容

前の記事では、2021年度(令和3年度)の相続税の税制改正のポイントをみていきました。 近年の相続税改正がどのようなものであったか、特に影響が大きいものをおさらいしてみましょう。 2015年1月の税制改正は「相続税の大増税」とも呼ばれ、申告件数は改正…

2021年度(令和3年度)の相続税の税制改正のポイント

相続税や贈与税の改正には常日頃からアンテナを張るわけにもいかないため、数年前の税制改正に気付いていないケースもあります。 また最近の税制改正といえば、2021年度の改正法案が賛成多数で成立したところであり、相続と関連深い贈与税にいくつかの改正点…

相続した土地に隣接する地番のない土地はだれのもの?

農地転用の許可申請では、隣接する農地所有者の同意が必要です。 また、道路から隣地を通過するライフラインの配管や隣地から侵入する木の枝の除去など、隣地所有者の承諾が必要な場面は多いものです。 通常なら、所有者が不在でも、地番をもとに不動産登記…

相続した田畑の価値は?

相続や贈与によって田畑を取得することになると、どれほどの価値があるのか想像しにくいため、相続税や贈与税を心配する声が多く聞かれます。 宅地なら、路線価や固定資産税評価額をもとに評価することをご存じの方も多いことでしょう。 また、全国を対象と…

相続した農地を宅地化したいときに必要な書類

相続した農地,、つまり所有する農地を宅地として利用するためには、農地法4条の許可が必要です。 許可の権限を持っているのは、4ha以下の場合は基本的に都道府県知事で、農地のある市町村の農業委員会経由で申請を行います。 許可を受けるためには、2つの…

グリーン住宅ポイントは相続した空き家の売却に有利!?

世界的な新型コロナウイルス蔓延のなか、リスクを避けるためにテレワークなどによる在宅勤務も定着の様相を見せています。 そのような流れの中で、首都圏から近隣の自治体や他県への転居や移住が注目を集め、メディアでも頻繁に取り上げられています。 地方…

【親名義の家の相続】相続時の注意点・対策方法と相続税の計算方法(2)

前回から親名義の家の相続について解説をしています。家の評価方法や相続時の注意点・対策方法については前回の記事をご覧いただき、今回は実際の相続税の計算方法について詳しく紹介していきます。 家の相続税を計算する方法 相続税を具体的に計算するため…

【親名義の家の相続】相続時の注意点・対策方法と相続税の計算方法(1)

親が亡くなって相続が発生する場合、相続財産のメインが親名義の家というケースは非常に多いです。基本的に親の家を相続すると、相続税が課税されることになります。 そこで今回は2つの記事に分けて、親名義の家を相続するときの注意点・対策方法と相続税の…

一部売却で袋地になってしまう農地をどうする

袋地は、農地でも宅地でも、公道との往来ができなければ利用できなくなってしまうため、所有者には通行権が認められます。 ただし、通路の広さは、車が出入りするほどの幅が当然認められるわけではなく、農業を営むにしても宅地化するにしても、難しい問題を…

「相続分の譲渡」揉める協議からの離脱や相続不動産の放棄

親の兄弟仲が悪く、疎遠になってしまった祖父が亡くなり、伯父から代襲相続人としての相続について連絡がありました。 山里奥深いところにある親の実家には、幼いころに数回行ったことがあるものの、場所や親せきの人たちの顔も記憶にありません。 主な遺産…

マンションを相続する際の評価額の調べ方

不動産を相続する場合は、相続税の計算に手間がかかります。 というのも、評価額を自分で計算しなければならないからです。 建物なら、市区町村から郵送される、固定資産税の納付通知書の評価額がそのまま当てはまります。 しかしながら、土地の場合は、路線…

相続した不動産の相続登記が義務化される?所有権放棄なども検討中

社会問題化した所有者不明土地の問題を解決するために、法整備に向けた検討が具体化され始めました。 2019年12月に示されたのが「民法・不動産登記法(所有者不明土地関係)等の改正に関する中間試案」(全37ページ)です。 この中間試案を見ると、発生を予…